尋常性天疱瘡(pemphigus vulgalis)
天疱瘡とは、皮膚、粘膜上皮層に大小の水疱形成を認める自己免疫疾患
臨床事項
- 頬粘膜と軟口蓋粘膜に好発
- 水疱破裂によるびらん
- Nikolsky現象は、他の水疱性疾患との鑑別に用いられる
- 口腔粘膜で最も多く生じるのが尋常性天疱瘡
病理組織所見
- 自己抗体によって棘融解⇒水疱形成
- 上皮剥離した部分に基底細胞層の残存
- 水疱内に剥離した上皮細胞である浮遊細胞(棘融解細胞 Tzanck cell)
その他
- 自己抗原はデスモゾーム構成分子のデスモグレイン3(傍基底細胞層で最も多く発現)