先進的歯科医学を目指して

4.多岐にわたる卒後の進路

篠原 光代 (順天堂大学医学部附属順天堂医院 歯科・口腔外科 准教授)

篠原 光代 (順天堂大学医学部附属順天堂医院 歯科・口腔外科 准教授)卒業して10年間は、日本大学歯学部の口腔外科に在籍し、臨床、研究の両方に携わりました。手術や学位研究などでハードな毎日でしたが、歯科医師としての知識や技術の研鑽を積むうえで充実した日々でした。この時期は、娘を持つ母としても忙しく、何度も挫けそうになりましたが、上司や同僚などの周囲の温かい支えもあり仕事を続けることができたことは大変感謝しています。
現在は、一般歯科、口腔外科、小児歯科、インプラントや顎関節症などの専門外来など歯科全般の治療を行っています。大学病院の歯科口腔外科は全身疾患を有する患者さんが多く、治療に際してはさまざまな病態の知識や全身状態の把握が必要であり、他科との連携を密に行っております。そして歯学部創設者の佐藤運雄先生の「歯学を全身との関連において組織的に学ぶこと」の教えを念頭に置き、日々治療にあたっています。口腔の健康を守ることは全身の健康を守ることにつながっています。歯科医師は患者さんの日常生活に関わりが深い、大変やりがいのある職業であると感じています。
これから入学してくる皆さんもぜひ勇気と誇りを持ってすばらしい歯科医師になっていただきたいと思います。

島 弘光 (シマデンタルクリニック医院長・東京都板橋区)

島 弘光(シマデンタルクリニック医院長・東京都板橋区)現在私は、歯科医院を開業しておりますが、歯科医業は一人ではできるものではなく、スタッフとのチームワークが非常に重要で、チームワークの質は治療の質に直結していると思います。
現在、11人のスタッフ中10人が日本大学歯学部の歯科医師、衛生士、学生です。そのために連帯感があり、そこから生まれる安心感からか、患者様方に非常に喜ばれています。また、本学出身の開業医どうしの交流も盛んで、悩みや疑問があったときに、お互いに相談しています。
歯科医師として人生を歩んでゆく限り、この仲間は一生ものなのだと思うと、とても心強く思います歯科医師としての知識の習得や技術の鍛錬は、本人の志がしっかりとしていればよいと思うのですが、仲間を作るということは大学の環境が非常に影響すると思います。
今あらためて思うことは、本学で得た仲間というものは得難い財産であったということです。

学部30回卒 (厚生労働省・歯科診療室室長)

元来、勉強と真摯に取組んだことはなかったのですが、入学後は、進級、卒業、国家試験を考えると必然的に勉強しました。
無事?歯科医師になってからは、医業や歯科医業を営むものが全くいない家系であったため、部活の先輩を頼りに本学付属病院の医局へ入局、語り尽くせぬほど色々と指導を受けました。その中で突然、厚生省の歯科診療室に勤務する話が舞込み、日本行政の中心地(霞ヶ関)、医療行政の大元へ、高校時代から考えると思いもしない方向に進んで来ました。そこで、偶然ですが総理大臣、厚生(労働)大臣、厚生(労働)事務次官、社会保険庁長官など様々な方々の治療も担当させて頂きました。
18年程度生きてきた経験値で将来を決めることは、個人差があるにしろ難解なことと思います(当方は、他力的でしたが)。
歯学部は、同級生、先輩、後輩が、全て同じゴール(歯科医師)を目指すライバルであり共感者であるユニークな学部です。この学部を選び歯科医師になったことで、ネット社会であっても、人と人との直接の触れ合いがなければ始まらない医療の世界で働け、かつ自分自信の生活を営むことが出来るのは、本当にありがたいことです。

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