本事業に関わった研究者を代表して
岩 田 幸 一
小 林 真 之
越 川 憲 明
文部科学省から「学術フロンティア推進事業」として選定を受けた本事業は,口腔顔面領域に発症する難治性神経疾患の効率的かつ効果的な治療法を開発することを最終目標として,平成19年度から23年度の5年間にわたり遂行されました。本事業を推進するにあたって,基礎研究で得られた科学的根拠を臨床につなげるtranslational
researchの実践に重点を置き,関連する医療分野を横断する研究体制ならびに治療拠点を構築するよう努めてきました。その結果,歯科医学界における基礎・臨床研究を牽引する成果を上げると同時に,将来,歯科領域における研究を発展させる人的ネットワークの形成,最新の研究機器を含む研究基盤の整備,さらには若手研究者の育成を達成することが出来ました。最終年度には,主たる研究推進者が編者となって国際レビュー誌(International
Review of Neurobiology, Academic Press)に特集号を組み,本研究プロジェクトの研究成果を内外に広く発表しました。ここに,文部科学省を始め,日本大学ならびに関連研究機関,そしてアドバイザリー・ボードの方々に厚く御礼を申し上げます。
これらの研究成果を広く公表し社会に資するものとするため,本事業の概要をホームページ上で公開することにしました。
我々の研究は,先に掲げた最終目標に至るにいまだ道半ばであり,本事業による研究成果を土台にして,さらに研究を発展させる必要があると自負しています。今後とも各方面からの厚い支援をお願い致します。