<< 摂食機能療法学教室 >>

教授 植田耕一郎,准教授 阿部仁子,准教授 中山渕利,助教 酒井真悠

 

摂食機能療法(せっしょく きのう りょうほう)とは?

 「人生80年! 食べたいと思う物を,最期まで楽しく口から食べる。」という当たり前な行為の実現を,究極の目標とした診療であり学問です。

 

なぜ,今,摂食機能療法なのでしょう?

 日本人の平均寿命は世界一ですが,その一方で,点滴をして寝たきりのまま何年も過ごさなければならない人が増加しています。2000年に280万人であった要介護高齢者(人の介護がどうしても必要な方)は,2030年に550万人になると推定されています。「長寿」だけでなく「生きる質」が問われる時代になりました。そこで,最期まで人間らしく生きるために,「食べる機能の回復」が注目されてきたのです。

 

摂食機能療法の内容は?

 たとえば,脳卒中の後遺症で,手や足に麻痺が残ります。しかし麻痺は,口や咽にも残ります。手や足にリハビリテーションがあるのと同様に,口や咽にもリハビリテーションがあります。もちろんムシ歯,歯槽膿漏や入れ歯の治療をしますが,さらにリハビリテーションとしての「訓練」を施すことにより麻痺を改善し,食べたい物を口から食べられるよう努めます。他に鍼灸,気功など代替療法を導入し,包括的な考えをもった医療を展開します。

1.     脳卒中,癌,心疾患,痴呆などの疾患や後遺症をもった方々への歯科診療を学びます。

2.     食事に関するリハビリテーション,代替療法や口腔ケアの手技を習得します。

3.     外来診療のみならず,往診といった手段もとりながら対応します。

4.     訓練方法の開発や効果,また健康長寿となる生活スタイルの科学的根拠を究明します。


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日本大学歯学部 摂食機能療法学教室

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