教授落合邦康

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No. 1 内因感染2012,2,1

みなさんは、自分の口や口の中の細菌についてどのくらい知っていますか?デンタルプラーク (歯垢) 内の細菌密度は糞便より遙かに高く、名前の解らない菌を含めると約700種類以上、そして、億単位の菌が生息しています。しかも、その菌の大部分は、近親者から伝搬した細菌ばかりです。口腔内に住み着いている細菌は、外部から、そして、食物に紛れ込んだ病原性細菌の定着を防いでくれています。でも、もし将来、それらの細菌があなたの命を奪うとしたら、あなたはどう思いますか?デンタルプラーク内の菌が心臓や血管に病気を起こすことは以前から知られていました。近年、歯周病が肺炎、動脈硬化、糖尿病やウイルス感染症などさまざまな全身疾患の誘因になることが解ってきました。しかし、どのようにこれらの全身疾患が発症するかについては、まだあまり詳しく解っていません。

コレラや赤痢など一般的な感染症 (外因感染) は、感染経路を遮断するか、適切に治療をすれば怖くはありません。しかし、虫歯も歯周病も、体に常在する細菌によって起こります (内因感染)。子供の頃から長い間一緒に生活してきた常在菌は、排除することは出来ません。今、高齢者の死亡原因の大部分は、この内因感染で大きな問題となっています。われわれの講座では、共存している常在細菌が、なぜ、どのように反乱が起こすのかを、いろいろな角度からくわしく研究しています。

口腔感染症とは

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2014年3月11日
細菌学会総会で発表します
2014年3月5日
29日に戦略基盤研究の報告会を行います
2014年2月17日
2週続けての大雪でした
2014年2月3日
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2014年1月8日
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  • 口腔感染症研究の意味論
  • 微生物と宿主との相互作用機構の解明と疾患発症への関与
  • 口腔ケア剤による口腔ならびに全身疾患の発症予防
  • 歯周疾患と全身状態との関係解明
  • ワクチン開発のための基礎的研究