御入学おめでとうございます。本学部では、入学者が歯科医師として患者本位の歯科医療活動を行い、生涯にわたり意欲的に学んで資質を高め、社会に有為な人材として成長していくことを教育の基本としています。すなわち、歯科医学の専門的知識や技術の習得のほかに、自らが幅広い教養を備えた人間性豊かな医療人として育ち、地域社会に貢献する人材になろうとする自覚が重要になります。その目的から本学部のカリキュラムは、問題解決能力、自己学習能力を育成することに重点を置いて編成されています。人の健康を創る一翼を担う人材として成長する気概を持って、これからの学習に積極的に励んでください。
21世紀は、高齢者の医療・介護あるいは地球規模での環境保全等、多岐にわたる課題が大きな社会問題として展開されるでしょう。また、アメリカ発で起こった金融問題が世界的な影響を及ぼしたように、国際化や情報化の進展から世界的な規模での社会構造の大きな変化が国内にも連関して影響を及ぼすことから、それらに対応できる適応能力を持つ人間力が求められます。
一方、医療に携わる者は、特に人に対する深い理解と愛情を持ち、倫理感の高揚を図る努力が必要です。学問を通して生命の尊さを学び、歯科医師としての知識と技術を備えた調和ある人間として成長しながら、いずれの地域社会においても、有為な人材となれるよう弛まぬ努力をされることを期待します。
私たち教職員一同は、諸君が卒業するまでの学生生活が楽しく、かつ順調に経過するよう支援を惜しみません。 (教授 生化学)