平成21年2月26日に外務省施設の三田共用会議所において「文部科学省 国際協力イニシアティブ教育協力拠点形成事業」第1回国内報告会が開催されました。本学部からは、中島が平成19年度からの課題「発展途上国の地域ニーズに対応した口腔保健システムの構築のための教育支援」の事業成果を発表しました。
開発途上国には学校教育、産業および保健医療分野など社会基盤に、多くの未解決な問題があります。先進各国には、経済的支援だけでなく社会に有為な人材を育成するための教育支援活動が期待されています。現在、文部科学省の国際協力イニシアティブ事業により、大学などの教育研究機能やNGOの専門性を活用した開発途上国との教育協力活動がアジアやアフリカ地域で展開され、国際教育に有用な教授方法や教材などが国内外に情報発信されています。本学部の事業対象国はラオス人民民主共和国であり、同国では乳幼児の死亡率や感染症の発生率が高いことから医学情報を活用した医学・歯学教育のニーズがありました。そこで本学部は、同事業に医療分野の拠点校として医学部とともに参画し、医療系大学であるヘルス・サイエンス大学をカウンターパートとして、母子保健、小児保健および口腔保健を担う医療人養成プロジェクトを今日まで実施しています。
今回の発表では、本学の活動成果として、小児の発育・栄養データの収集・解析や母子健康手帳のモデル作成までの進捗状況と成果などを報告いたしました。主催者側からは本学の教育活動の高い実践性が評価されました。これからも、本事業を通じてラオスにおける保健・医療の担い手が育成されることを期待しております。
(准教授 小児歯科学)