本文へジャンプ口腔ペインクリニック学

 歯科医学は、従来主として急性の疾患を対象としてきた。しかし、実際には、慢性疾患、特に慢性疼痛に悩んでいる患者は多く、この慢性痛のメカニズムやそれに対する治療法は明らかでない部分が多い。当講座では、これら難治性疾患の原因の解明および治療法の確立を目標に研究を行っている。

口腔は三叉神経、舌咽神経、自律神経を始め様々な神経に支配され、咬筋、側頭筋、咀嚼筋、表情筋など多くの筋から構成されている。これらに起因する難治性の疼痛や機能障害が多く報告されている。しかし、未だ原因の特定が困難であり、治療法も確立されていない分野も多い。

研究テーマ
口腔顔面領域における疼痛異常発症の中枢神経機構の解明
鼓索神経障害モデルにおける疼痛伝達機構の影響
機能的MRIによる舌痛症患者における疼痛反応の中枢性神経活動の解明
神経障害疼痛における炎症性細胞の影響
心理社会的因子と免疫系・内分泌系・自律神経系機能の関連
難治性口腔痛発症の神経機構解明
延髄領域における片頭痛に随伴する光過敏症発症に対する神経およびグリアの役割
顔面神経麻痺における口腔機能評価
中枢神経系における顔面領域の疼痛発生機構のメカニズム

研究内容
これら研究は、生理学教室、日本大学総合科学研究所、日本大学医学部耳鼻咽喉・頭頸部外科、東京医科歯科大学歯学部生理学教室と共同で行っている。


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