口腔感染症とは

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主な研究テーマ

     最新の長寿研究や老化研究から、健康長寿には「社会とのつながりを保つこと、人と話したり・食事をしたりすること」が最も重要であることがわかってきました。「話す・食べる・歌う・呼吸する」など、生きていく上で重要なイベントの中心に口腔はあります。また、口腔は食べ物の入口であると同時に、多くの細菌やウイルスの侵入口(病気の入口)でもあります。口腔を健康に保つこと、それは“健康長寿の要”と言えます。

     このような観点から私たちの教室では、「口腔からのWell-being」をメインテーマ・ミッションに、主に以下の4つの研究を複数の大学や企業と共同で進めています。

  1. Ⅰ.口腔から考える呼吸器疾患及び、女性と子供の病気の発症・進展メカニズムの解明(誤嚥性肺炎、インフルエンザ、肺癌、COPD、喘息、COVID-19、不育症等)
  2. Ⅱ.口腔健康管理・口腔ケアの効果の“見える化” とその普及
  3. Ⅲ.歯周疾患(歯周病と根尖性歯周炎)の真の意味での病態解明と予防・治療法の開発。歯周病原菌-ウイルス-宿主相互作用研究など
  4. Ⅳ.リアルワールドデータ・ビッグデータ解析から口腔の重要性の“見える化”


  5.  近年、歯周病原菌等の口腔細菌が唾液の誤嚥や血流を介して呼吸器や循環器等に侵入し、肺炎や糖尿病、心疾患等の全身疾患の発症に関与することが明らかとなるなど、“口腔及び口腔の細菌とウイルス”が大変注目されています。

     ヒトの口腔には、700種を超える細菌が生息しています。さらに、EBウイルスなどのヘルペスウイルスやインフルエンザウイルス、HIV等多くのウイルスの感染・潜伏の場ともなっていることが明らかとなり、口腔における細菌とウイルスとの共感染が注目されています。しかし、感染症の発症と進展における共感染機構の解明は、国際的にもあまり進んでいません。

     当教室では、「宿主-微生物相互作用」研究に加え、「細菌-ウイルス相互作用」という新たな視点から、口腔細菌がウイルス感染症や難治性全身疾患に及ぼす影響について、分子生物学的研究、動物モデル研究、及び臨床研究を進めています。最近では、歯周疾患の発症そのものにおいても、微生物間相互作用が重要な役割を担うことを解明しつつあります。さらに、研究成果を臨床や社会に還元すべく、新規治療薬や口腔ケア剤の開発を含めた新たな感染症予防策の構築と疫学調査及びビッグデータ解析などを通じて医科歯科連携の推進にも力を入れています。

     微生物間、及び微生物と宿主との多彩なクロストークの解明が、歯学と医学に跨るトランスレーショナルリサーチとして科学の発展に貢献するのみならず、Evidence-Based Medicineの実践にも寄与すると考え、国内外の多くの研究室と共同研究を進めています。

 

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