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News

2024/12/07
研究業績美食倶楽部メンバーを更新しました。 ( 2024/12/07)
2024/11/2
中谷有香が第36回歯科基礎医学会学会奨励賞を受賞しました。
第65回歯科基礎医学会学術大会にて,小林理美が歯科基礎医学会・モリタ優秀発表賞を受賞しました。 ( 2024/11/2)
2024/06/24
研究内容研究業績セミナー教室行事美食倶楽部を更新しました。 ( 2024/06/24)
2024/04/23
松村幸恵が日本小児歯科学会奨励賞を受賞しました。 ( 2024/04/23)
2024/04/23
美食倶楽部を更新しました。 ( 2024/04/23)
2024/04/08
トップページ・研究業績メンバーを更新しました。 ( 2024/04/08)
2023/9/18
第65回歯科基礎医学会学術大会にて,若林杏美がモリタ優秀発表賞を受賞しました。
( 2023/9/18)
2023/9/16-18
小林真之を大会長として第65回歯科基礎医学会学術大会が開催されました。
( 2023/9/16-18)
2023/6/21
・第42回日本歯科薬物療法学会学術大会において、中谷有香が優秀発表賞を受賞しました。
・薬理学教育に関する論文が,令和3・4年度日本歯科薬物療法学会の学術奨励賞受賞論文として選ばれ,第一著者の大橋一徳が学術奨励賞を受賞しました。 ( 2023/6/21)
2022/11/30
第96回日本薬理学会年会で小助川聖史が優秀ポスター賞を受賞しました。 ( 2022/11/30)
2022/10/10
第27回日本口腔顔面痛学会学術大会で中谷有香が令和4年度優秀論文賞と優秀ポスター賞をダブル受賞しました。 ( 2022/10/10)
2022/9/19
第64回歯科基礎医学会学術大会で廣瀬健祐がモリタ優秀発表賞を受賞しました。 ( 2022/9/19)
2022/6/18
第146回日本薬理学会関東部会で小林理美が優秀発表賞を受賞しました。 ( 2022/6/18)
2022/5/10
トップページ・研究業績メンバーを更新しました。 ( 2022/5/10)
2021/10/21
トップページ・研究業績メンバーを更新しました。 ( 2021/10/21)
2020/11/17
研究業績メンバーを更新しました。 ( 2020/11/17)
2020/9/10
武井浩樹が2020年日本小児歯科学会奨励賞を受賞しました。
研究業績メンバーを更新しました。 ( 2020/9/10)
2020/6/10
研究業績を更新しました。 ( 2020/6/10)
2020/5/25
研究業績メンバーを更新しました。 ( 2020/5/25 )
2019/11/18
研究業績メンバーを更新しました。 ( 2019/11/18 )
2019/9/27
美食倶楽部を更新しました。 ( 2019/9/27)
2019/3/7
研究業績を更新しました。 ( 2019/3/7)
2019/2/14
「最近発表した論文の紹介」を更新しました。 ( 2019/2/14)
2018/11/1
金子茉莉が第21回日本矯正歯科学会 学術奨励賞を受賞しました。 ( 2018/11/1)
2018/10/9
村山翔太が国際学会Oral Neuroscience 2018でBest Poster Awardを受賞しました。 ( 2018/10/9)
2018/7/12
第77回東京矯正歯科学会で金子茉莉が学術奨励賞を受賞しました。 ( 2018/7/12)
2018/6/20
トップページ・セミナーメンバー教室行事研究業績を更新しました ( 2018/6/20)
2018/6/1
加藤梨紗子が退職し,Harvard Univ. MGHへ留学しました。 ( 2018/6/1)
2018/5/23
山本清文がToronto Univ.医学部へ海外出張しました。 ( 2018/5/23)
2017/10/23
トップページ・メンバーを更新しました。 ( 2017/10/23)
2017/9/17
小林真之が第17回歯科基礎医学会ライオン学術賞を受賞しました。 ( 2017/9/17)
2017/9/13
トップページ・セミナー教室行事を更新しました。 ( 2017/9/13)
2017/6/7
教室行事セミナーを更新しました。 ( 2017/6/7)
2017/3/16
top page
教室行事を更新しました。 ( 2017/3/16)
2016/11/5
top page
研究業績
member
メンバーを更新しました。 ( 2016/11/5)
2016/5/2
memberを更新しました。 ( 2016/5/2)
2015/3/20
研究業績を更新しました。 ( 2015/3/20)
2015/3/14
top pageを更新しました。 ( 2015/3/14)
2015/1/31
研究業績を更新しました。 ( 2015/1/31)
2014/4/1
研究業績を更新しました。 ( 2014/4/1)
2014/1/30
研究業績を更新しました。 ( 2014/1/30)
2013/12/14
教室の行事を更新しました。 ( 2013/12/14)
2013/10/12
トップページ更新しました。 ( 2013/10/12)
2013/07/06
トップページ更新しました。
研究業績更新しました。
メンバー更新しました。
教室行事更新しました。 ( 2013/07/06)
2013/04/23
研究業績更新しました。
トップページ更新しました。
メンバー更新しました。
教室行事更新しました。
( 2013/04/23)
2012/11/01
研究業績更新しました。
トップページ更新しました。 ( 2012/11/01)
2012/06/14
研究業績更新しました。
メンバー更新しました。 ( 2012/06/14)
2012/01/20
研究業績更新しました。
トップページ更新しました。 ( 2012/01/20)
2011/08/19
研究業績更新しました。
セミナー更新しました。
メンバー更新しました。
教室行事更新しました。
美食倶楽部更新しました。 ( 2011/08/19)
2011/01/25
セミナー更新しました。
メンバー更新しました。
教室行事更新しました。
美食倶楽部更新しました。 ( 2011/01/25)
2010/10/07
研究業績更新しました。 ( 2010/10/07)
2010/10/06
トップページ更新しました。
メンバー更新しました。 ( 2010/10/06)
2010/09/21
研究業績更新しました。 ( 2010/09/21)
2010/03/30
トップページ更新しました。 ( 2010/03/30)
2010/03/29
研究業績更新しました。
セミナー更新しました。
メンバー更新しました。 ( 2010/03/29)
2009/12/21
メンバー更新しました。
研究業績更新しました。 ( 2009/12/21)
2009/09/17
セミナー更新しました。 ( 2009/09/17)
2009/06/16
美食倶楽部更新しました。 ( 2009/06/16)
2009/06/08
美食倶楽部更新しました。 ( 2009/06/08)
2009/06/02
教育更新しました。
美食倶楽部更新しました。 ( 2009/06/02)
2009/04/25
5月26日のセミナーは講師体調不良のため中止になりました。 ( 2009/04/25)
2009/04/13
セミナー更新しました。
メンバー更新しました。 ( 2009/04/13)
2009/04/08
研究業績更新しました。 ( 2009/04/08)
2009/04/03
メンバー更新しました。 ( 2009/04/03)
2008/10/03
セミナー更新しました。
研究業績更新しました。 ( 2008/10/03)
2008/04/14
セミナー更新しました。 ( 2008/04/14)
2008/02/27
セミナー更新しました。
(2月29日JOINT SYMPOSIUM) ( 2008/02/27)
2008/01/15
研究業績更新しました。 ( 2008/01/15)
2008/01/11
学術フロンティア更新しました。 ( 2008/01/11)
2007/11/12
美食倶楽部更新しました。 ( 2007/11/12)
2007/10/12
セミナー更新しました。 ( 2007/10/12)
2007/09/18
リンク更新しました。 ( 2007/09/18)
2007/09/14
美食倶楽部更新しました。 ( 2007/09/14)
2007/09/12
セミナー更新しました。 ( 2007/09/12)
2007/07/20
ホームページ開設しました。 ( 2007/07/20)

最近発表した論文の一部を紹介します

2024
Kobayashi S, Osaki H, Kato S, Kobayashi K, Kobayashi M (2024) Regulation of nociception by LTP of IPSCs from insular cortical parvalbumin-immunopositive neurons to pyramidal neurons. PAIN, in press. ( 2024)
島皮質Parvalbumin陽性細胞を選択的に活性化し,抑制性シナプス後電流の長期増強を生じさせることによって,顔面痛を制御できることを明らかにしました。なお,著者にKobayashiが3名入っていますが,血縁・婚姻関係はありません。
2024
Neyama H, Wu Y, Nakaya Y, Kato S, Shimizu T, Tahara T, Shigeta M, Inoue M, Miyamichi K, Matsushita N, Mashimo T, Miyasaka Y, Dai Y, Noguchi K, Watanabe Y, Kobayashi K, Kobayashi M, Cui YL (2024) Opioidergic activation of the descending pain inhibitory system underlies placebo analgesia. Science Advances, in press. ( 2024)
プラセボ効果の中枢メカニズムに迫る論文を発表しました。担当したパッチクランプ実験の難しさもさることながら,トップジャーナルにおける査読システムやそこを突破することの難しさを肌で感じることができたのは大変貴重な経験でした。
2024
Yamamoto K, Chen QY, Zhou Z, Kobayashi M, Zhuo M (2024) Cortical nitric oxide required for presynaptic long-term potentiation in the insular cortex. Phil Trans Royal Soc B, in press. ( 2024)
島皮質の興奮性シナプス伝達において,一酸化窒素がシナプス前終末に作用しLTPを生じるメカニズムを明らかにしました。
2024
Yamamoto K, Kosukegawa S, Kobayashi M (2024) P2X receptor- and postsynaptic NMDA receptor-mediated long-lasting facilitation of inhibitory synapses in the rat insular cortex. Neuropharmacology, 245, 109817. ( 2024)
島皮質における抑制性シナプス伝達における長期増強がP2X受容体及びNMDA受容体依存的に生じることを明らかにしました。
2023
Nakaya Y, Kosukegawa S, Kobayashi S, Hirose K, Kitano K, Mayahara K, Takei H, Motoyoshi M, Kobayashi M (2023) Insulin potentiates inhibitory synaptic currents between fast-spiking and pyramidal neurons in the rat insular cortex. Neuropharmacology, 238, 109649. ( 2023)
インスリンによるシナプス伝達の修飾機能に関する論文で,摂食に関連するホルモンとしてはレプチン,オレキシンに続く第三弾となります。「カニの横歩き」になりがちなシリーズ論文ではありますが,本論文では細胞内カスケードについても詳細に調べており,その点においても島皮質局所回路の理解が一歩進んだと考えています。
2022
Sugawara S, Nakaya Y, Matsumura S, Hirose K, Saito Y, Kaneko R, Kobayashi M (2022) Neural subtype-dependent cholinergic modulation of neural activities by activation of M2 receptors and GIRK in rat periaqueductal gray neurons. Neuroscience, in press. ( 2022)
中脳水道灰白質は,痛覚の下行抑制系を司る主要な領域です。この領域にはコリン作動性ニューロンが点在しており,M2受容体を介してGIRK電流を活性化することで,同ニューロン自身の活動性を抑制している可能性を明らかにしました。
2022
Kobayashi S, O’Hashi K, Kobayashi M (2022) Repetitive nociceptive stimulation increases spontaneous neural activation similar to nociception-induced activity in mouse insular cortex.Sci Rep, in press. ( 2022)
島皮質ならびに一次,二次体性感覚野における歯根膜応答ニューロンの分布と応答特性について,GcaMP6Sマウスを使った二光子顕微鏡によるin vivoカルシウムイメージングによって明らかにしました。
2022
Nakaya Y, Yamamoto K, Kobayashi M (2022) Descending projections from the insular cortex to the trigeminal spinal subnucleus caudalis facilitate excitatory outputs to the parabrachial nucleus in rats. PAIN, in press. ( 2022)
口腔顔面領域の体性感覚が入力する島皮質からは,三叉神経脊髄路核尾側亜核へ密な投射があります。この下行性投射の痛みに対する役割について,細胞レベルから行動レベルに至るまで光遺伝学手法ならびに化学遺伝学的手法を用いて明らかにしました。
2021
Hirose K, Nakaya Y, Kitano K, Saito Y, Kaneko R, Yanagawa Y, Yamamoto K, Shirakawa T, Kobayashi M (2021) Differential regulation of medium spiny and cholinergic neurons in the nucleus accumbens core by the insular and medial prefrontal cortices in the rat. Pflügers Archiv, 473, 1911-1924. ( 2021)
学部学生の研究テーマとして始めたコンパクトな実験のはずでした。しかし紆余曲折を経て,最終的には,側坐核コリン作動性ニューロンへの投射パターンが島皮質と前頭前野で大きく異なることを示す研究になりました。
2021
Yamamoto K, Nakaya Y, Sugawara S, Kobayashi M (2021) Synchronous inhibitory synaptic inputs to layer II/III pyramidal neurons in the murine barrel cortex. Brain Res, 1773, 147686. ( 2021)
長らくお蔵になっていた体性感覚野の抑制性シナプス伝達の同期性に関する研究です。当時は二本刺しがやっとでした。隔世の感があり感慨深い論文です。
2021
Matsumura S, Yamamoto K, Nakaya Y, O'Hashi K, Kaneko K, Takei H, Tsuda H, Shirakawa T, Kobayashi M (2021) Presynaptic NK1 receptor activation by substance P suppresses EPSCs via nitric oxide synthesis in the rat insular cortex. Neuroscience, 455, 151-164. ( 2021)
島皮質局所神経回路において,サブスタンスPがNK1受容体を介して興奮性神経伝達物質の放出確率を低下させること,さらにこの過程に一酸化窒素の合成が関わることを明らかにしました。
2021
Koyanagi Y, Oi, Y, Kobayashi M (2021) Fast-spiking interneurons contribute to propofol-induced facilitation of firing synchrony in pyramidal neurons of the rat insular cortex. Anesthesiology, 134, 219-233. ( 2021)
当講座で長年取り組んできた多チャンネルのホールセル・パッチクランプ記録法を利用して,一つの抑制性ニューロンから複数の錐体細胞への投射がある局所神経回路を探し出し,プロポフォールによってαリズムが作り出されるメカニズムの一端を明らかにしました。これは麻酔薬による神経局所回路の制御機構の基本的性質を理解する上で重要な成果であると考えられます。
2021
Horinuki E, O’Hashi K, Kobayashi M (2021) In vivo Ca2+ imaging of insular cortex during experimental tooth movement. J Dent Res, 100, 276-282. ( 2021)
大脳皮質視覚野や聴覚野,体性感覚野などでは,外部環境の変化によって神経回路が大きく組換わることが知られています。歯にコイルスプリングを装着して歯列を矯正することは古くから行われていますが,中枢神経系に与える影響は不明な点が多く残されています。この研究では,歯列矯正モデルのラットにおける大脳皮質,特に島皮質および二次体性感覚野における神経回路の変化について二光子レーザー顕微鏡を用いて細胞レベルで明らかにしました。
2020
Mizoguchi N, Muramoto K, Kobayashi M (2020) Olfactory signals from the main olfactory bulb converge with taste information from the chorda tympani nerve in the agranular insular cortex of rats. Pflügers Arch, 472, 721-732. ( 2020)
味覚と嗅覚の情報が無顆粒島皮質で統合されている可能性を光学計測法によって示しました。それぞれの一次もしくは二次ニューロンを電気刺激して得られる大脳皮質応答を解析した労作です。

2020
Kobayashi M, Nakaya Y (2020) Anatomical aspects of corticotrigeminal projections to the medullary dorsal horn. J Oral Sci. 62, 144-146. ( 2020)
日本大学歯学部生理学講座の岩田幸一教授の退任を記念してJournal of Oral Scienceに特集号を組みました。多くの門下と仲間が寄稿しました。
2019
Zama M, Fujita S, Nakaya Y, Tonogi M, Kobayashi M (2019) Preceding administration of minocycline suppresses plastic changes in cortical excitatory propagation in the model rat with partial infraorbital nerve ligation. Front Neurol, 10:1150. ( 2019)
三叉神経損傷による慢性疼痛に対する新規治療法の開発を目指してスタートしたAMEDプロジェクトによる成果です。眼窩下神経の半結紮によって惹き起こされる慢性疼痛は,大脳皮質体性感覚野と島皮質で過興奮を惹き起こし,術前のミノサイクリン投与によってそれが抑制されることを明らかにしました。
2019
Murayama S, Yamamoto K, Fujita S, Takei H, Inui T, Ogiso B, Kobayashi M (2019) Extracellular glucose-dependent IPSC enhancement by leptin in fast-spiking to pyramidal neuron connections via JAK2-PI3K pathway in the rat insular cortex. Neuropharmacology, 149:133-148. ( 2019)
摂食行動を調節するレプチンは,近年味細胞にも作用し,味覚に影響を与えることが明らかになってきました。本研究は味覚野である島皮質において,レプチンが興奮性シナプス伝達ではなく,抑制性シナプス伝達を増強し,それにはシナプス前終末におけるJAK2-PI3K経路の活性化が必要であることを明らかにしました。また,このようなレプチンの作用は絶食した状態では生じないことも明らかにしました。
2019
Usui M, Kaneko K, Oi Y, Kobayashi M (2019) Orexin facilitates GABAergic IPSCs via postsynaptic OX1 receptors coupling to the intracellular PKC signalling cascade in the rat cerebral cortex. Neuropharmacology, 149:97-112. ( 2019)
オレキシンには睡眠や摂食行動の調節に加えて,痛みを抑制する働きがあります。我々は,口腔感覚情報が入力する島皮質における抑制性シナプス伝達がオレキシンによって増強され,そのメカニズムとしてシナプス後膜におけるPKCの活性化が重要であることを明らかにしました。
2019
Fujita S, Yamamoto K, Kobayashi M (2019) Trigeminal nerve transection-induced neuroplastic changes in the somatosensory and insular cortices in a rat ectopic pain model. eNeuro, 6, e0462-18. ( 2019)
難治性疾患の一つである神経障害性疼痛のメカニズムを明らかにするため,下歯槽神経切断モデルを用いて痛みの高次中枢の一つである島皮質における可塑的変化について検討しました。その結果,島皮質では興奮性シナプス入力の増大と錐体細胞への抑制性入力の減少が生じる結果,興奮伝播が異常に拡大することを明らかにしました。
2018
Yamamoto K and Kobayashi M (2018)
Opposite roles in short-term plasticity for N-type and P/Q-type voltage-dependent calcium channels in GABAergic neruronal connections in the rat cerebral cortex. J Neurosci, 38:9814-9828. ( 2018)
当講座で長年取り組んできた多チャンネルのホールセル・パッチクランプ記録法を利用して,同じ抑制性ニューロンであっても投射先によって発現している電位依存性カルシウムチャネルのサブタイプの割合は様々で,その割合に応じて抑制性シナプス伝達の短期可塑性も異なることを明らかにしました。これは神経局所回路の多様性を実現する上で重要な性質であると考えられます。
2018
Zama M, Hara Y, Fujita S, Kaneko T, Kobayashi M (2018)
Somatotopic organization and temporal characteristics of cerebrocortical excitation in response to nasal mucosa stimulation with and without an odor in the rat: An optical imaging study. Neuroscience, 377:77-86. ( 2018)
大脳皮質体性感覚野における鼻腔内の体部位局在と嗅覚刺激による同部位の応答性の変化について明らかにしました。
2018
Kato R, Yamanaka M, Kobayashi M (2018)
Application of unfolding transformation in the random matrix theory to analyze in vivo neuronal spike firing during awake and anesthetized conditions. J Pharmacol Sci, 136:172-176. ( 2018)
一見不規則に発火しているように見える島皮質の自発放電についてrandom matrix theoryを応用し,スパイク発火に規則性を見出す手法を開発しました。
2017
Takei H, Yamamoto K, Bae YC, Shirakawa T, Kobayashi M (2017)
Histamine H3 heteroreceptors suppress glutamatergic and GABAergic synaptic transmission in the rat insular cortex. Front Neural Circuit, 11:85. ( 2017)
ヒスタミンはアセチルコリンやノルアドレナリンと共に大脳皮質の活動を制御する重要な内因性リガンドです。H3受容体は自己受容体としてよく知られていますが,本研究ではグルタミン酸およびGABA作動性ニューロンの終末にも存在し,その放出を調節していることを電気生理学的,解剖学的に明らかにしました。
2017
Murayama S, Yamamoto K Kaneko M, Ogiso B, Kobayashi M (2017)
Ablation of C-fibers decreases quantal size of GABAergic synaptic transmission in the insular cortex. Neuroscience, 365:179-191. ( 2017)
AdeltaとC線維を介して入力する情報が島皮質で処理されるメカニズムについては,ほとんど明らかにされていませんでした。この論文では,その一端を明らかにするためにカプサイシン処理をした動物における島皮質での神経回路の変化を明らかにしました。
2017
Kaneko M, Horinuki E, Shimizu N, Kobayashi M (2017)
Physiological profiles of cortical responses to mechanical stimulation of the tooth in the rat: An optical imaging study. Neuroscience, 358, 170-180. ( 2017)
堀貫らの論文では,歯根膜を電気刺激に対する大脳皮質の応答を解析していましたが,歯髄や歯槽骨内の神経線維も同時に刺激される可能性が残されていました。この論文では,歯の牽引による応答を記録し,歯根膜内の受容体を機械刺激した際の皮質の応答特性を明らかにしました。
2017
Kobayashi M, Horinuki E (2017)
Neural mechanisms of nociception during orthodontic treatment. J Oral Sci,59(2):167-171. ( 2017)
越川先生の退任を記念してJ Oral Sciにレビュー特集を組みました(Vol. 59, No. 2)。越川先生にゆかりのある先生方に執筆をお願いし,充実したものを作ることが出来ました。本講座からは,光学計測による矯正力負荷後の島皮質,体性感覚野での可塑的変化について,小林と堀貫がレビューしました。
2017
Fujita S, Kaneko M, Nakamura H, Kobayashi M (2017)
Spatiotemporal profiles of proprioception processed by the masseter muscle spindles in rat cerebeal cortex: An optical imaging study. Front Neural Circuits, 11, 4. ( 2017)
口腔顔面領域の筋紡錘感覚を処理する大脳皮質の領野は不明でした。本研究は咬筋神経に着目し、体性感覚野および島皮質の活性化部位を明らかにしました。
2016
Fujita S, Mizoguchi N, Aoki R, Cui Y, Koshikawa N, Kobayashi M (2016)
Cytoarchitecture-Dependent Decrease in Propagation Velocity of Cortical Spreading Depression in the Rat Insular Cortex Revealed by Optical Imaging. Cereb Cortex, 26, 1580-1589. ( 2016)
皮質拡延性抑制は,片頭痛のメカニズムの1つと考えられています。我々は,大脳皮質の広い領域を伝播する興奮を光学計測法によって捉えることに成功しました。
2016
Horinuki E, Yamamoto K, Shimizu N, Koshikawa N, Kobayashi M (2016)
Sequential Changes in Cortical Excitation during Orthodontic Treatment. J Dent Res, 95, 897-905. ( 2016)
歯科矯正治療で生じる痛みは歯根膜における炎症と関連していると考えられています。本研究は,炎症と大脳皮質における応答性の増大の関連性を明らかにすると共に,その時間経過について光学計測法を用いて明らかにしました。
2016
Kato R, Yamanaka M, Yokota E, Koshikawa N, Kobayashi M (2016)
Spike timing rigidity is maintained in bursting neurons under pentobarbital-induced anesthetic conditions. Front Neural Circuits, 10, 86. ( 2016)
ペントバルビタールによる大脳皮質ニューロンの発火パターンは細胞自身が持つ電気生理学的特性と局所神経回路によって制御されています。我々は,ペントバルビタールによる発火パターンの制御機構をin vivoおよびin vitro実験で明らかにしました。
2016
Yokota E, Koyanagi Y, Yamamoto K, Oi Y, Koshikawa N, Kobayashi M (2016)
Opioid subtype- and cell type-dependent regulation of inhibitory synaptic transmission in the rat insular cortex. Neuroscience, 339, 478-490. ( 2016)
島皮質は口腔内の疼痛制御に大きな役割を果たしていると考えられます。この研究では,オピオイド受容体がニューロンのサブタイプに応じて抑制性シナプス伝達を調節していることを明らかにしました。
2016
Kaneko K, Koyanagi Y, Oi Y, Kobayashi M (2016)
Propofol-induced spike firing suppression is more pronounced in pyramidal neurons than in fast-spiking neurons in the rat insular cortex. Neuroscience, 339, 548-560. ( 2016)
プロポフォールは現在最も頻用されている静脈麻酔薬ですが,皮質ニューロンの発火特性に対する効果は不明でした。この研究は,痛みの制御に関わる島皮質のニューロンにおいて,抑制性ニューロンと比較して錐体細胞がプロポフォールの影響を受けやすいことを明らかにしました。
2016
Nakamura H, Shirakawa T, Koshikawa K, Kobayashi M (2016)
Distinct excitation to pulpal stimuli between somatosensory and insular cortices. J Dent Res, 95, 180-187. ( 2016)
歯髄刺激に対する体性感覚野と島皮質の応答性の相違を明らかにしました。
2015
Nakamura H, Kato, R, Shirakawa T, Koshikawa N, Kobayashi M (2015)
Spatiotemporal profiles of dental pulp nociception in rat cerebral cortex: an optical imaging study. J Comp Neurol, 523, 1162-1174. ( 2015)
歯髄感覚のほとんどは疼痛であることから,歯髄は痛みを研究する上で優れた標本です。我々は,今後の三叉神経における痛み研究の基盤を作るべく,歯髄刺激によって体性感覚野と島皮質が活性化されることを明らかにしました。
2015
Horinuki E, Shinoda M, Shimizu N, Koshikawa N, Kobayashi M (2015)
Orthodontic force facilitates cortical responses to periodontal stimulation. J Dent Res, 94, 1158-1166. ( 2015)
歯科矯正治療中の痛みは,患者さんが最も不快に感じる事項の1つです。この研究は,歯根膜を電気刺激して生じる大脳皮質の活性領域を明らかにし,その応答性が矯正治療モデル動物で増大することを明らかにしました。
2015
Yamamoto K, Takei H, Koyanagi Y, Koshikawa N, Kobayashi M (2015)
Presynaptic cell-type-dependent regulation of GABAergic synaptic transmission by nitric oxide in rat insular cortex. Neuroscience, 284, 65-77. ( 2015)
一酸化窒素の基質物質によって生じる島皮質の抑制性シナプス伝達の修飾作用がシナプス前ニューロンの種類で異なることを明らかにしました。表紙に採用されました。

日本大学歯学部 薬理学講座

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