みなさんは、自分の口や口の中の細菌についてどのくらい知っていますか?デンタルプラーク (歯垢) 内の細菌密度は糞便より遙かに高く、名前の解らない菌を含めると約700種類以上、そして、億単位の菌が生息しています。しかも、その菌の大部分は、近親者から伝搬した細菌ばかりです。口腔内に住み着いている細菌は、外部から、そして、食物に紛れ込んだ病原性細菌の定着を防いでくれています。でも、もし将来、それらの細菌があなたの命を奪うとしたら、あなたはどう思いますか?デンタルプラーク内の菌が心臓や血管に病気を起こすことは以前から知られていました。近年、歯周病が肺炎、動脈硬化、糖尿病やウイルス感染症などさまざまな全身疾患の誘因になることが解ってきました。しかし、どのようにこれらの全身疾患が発症するかについては、まだあまり詳しく解っていません。
コレラや赤痢など一般的な感染症 (外因感染) は、感染経路を遮断するか、適切に治療をすれば怖くはありません。しかし、虫歯も歯周病も、体に常在する細菌によって起こります (内因感染)。子供の頃から長い間一緒に生活してきた常在菌は、排除することは出来ません。今、高齢者の死亡原因の大部分は、この内因感染で大きな問題となっています。われわれの講座では、共存している常在細菌が、なぜ、どのように反乱が起こすのかを、いろいろな角度からくわしく研究しています。
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