日本大学歯学部付属歯科病院小児歯科

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むし歯の予防

  むし歯を治しても、これまでと変わらない生活をしていては、またむし歯ができてしまいます。食生活習慣とプラークコントロールを見直しましょう。

食生活習慣

むし歯になりやすい食生活とは

  食べものや飲みものに含まれる糖をもとにプラークの中で酸が作られます。その状態が長時間続くと歯の表面のエナメル質が溶かされ、むし歯が発生します。代表的な糖は砂糖(ショ糖)ですが、それ以外にも果糖・ブドウ糖・乳糖・麦芽糖なども同様に利用され、酸が作られます。代用糖として使われるカップリングシュガーなども酸が産生されます。お口の中にミュータンス菌が少ない場合には、ショ糖を摂ってもむし歯になりにくい場合もありますが、むし歯になりやすいお子さんの場合は、糖分の摂取量や、頻度に注意が必要です。

授乳とむし歯

  母乳そのものがむし歯を作ることはありませんが、母乳には乳糖が含まれているため、プラークが存在していると乳糖をもとに酸が作られ、むし歯の原因になります。また、赤ちゃんがミルクを欲しいときに欲しいだけ授乳(自律授乳)した場合は、2歳半時点でのむし歯が多いという研究があります。母乳でも人工乳でも、授乳期間の長い子どもにはむし歯が多くなります。

おやつとむし歯

  キャンディーやジュース類を頻繁に口にすることは、むし歯の原因になります。これらの食品に多く含まれる糖をもとにプラークの中で酸が作られ、それが長時間続くことで歯の表面のエナメル質が溶かされ、むし歯が発生します。

プラークコントロールと家庭用フッ素

  歯みがきで食べかすを取り除くだけでは不十分です。むし歯の発生と進行の予防のためには、きちんとプラークを取り除く必要があります。歯ならびにもよりますが、歯と歯の間のプラークを除去するためにフロスの使用も必要です。

歯ブラシでみがく

歯みがき

  子どもの歯みがきだけでは不十分なことが多いですが、早くから歯みがきの習慣をつけておくために、まずは子ども本人がみがくようにしましょう。その後、おとなが仕上げみがきをするようにします。

⇒正しい歯みがきの仕方とは?

フロスを使う

フロス
  隣り合う歯と歯の間にすき間がほとんどない場合は、フロスも必要です。きちんと指導をうけてホルダー付きのフロスを使えば、前歯などは小学校にあがるころから自分でもできるようになるでしょう。その後、子どもができないところを中心に、大人が仕上げるようにします。

その他の器具を使う

ブラケットのついている歯とワンタフトブラシ
  矯正用の装置が歯についていると、歯ブラシだけではプラークがとりにくいことがあります。ワンタフトブラシや、適切なサイズの歯間ブラシを併用しましょう。

家庭用フッ素を使う

  必要に応じて、フッ素を使用します。家庭で使用出来るフッ素にはスプレーやジェル、泡状のものなど、形状や濃度にさまざまな種類があります。正しい使用方法を歯科医院で確認してから使用しましょう。

シーラント

シーラント

  奥歯のかみ合わせの面には溝があります。特に第一大臼歯(六歳臼歯)には細くて深い溝があることが多く、むし歯になりやすい部分です。これらの溝をむし歯になる前や、ごく小さいむし歯のうちに埋めてしまう処置がシーラントです。

フッ素塗布

歯科医院用フッ素

  歯質を強化するためのフッ素塗布も行っています。歯科医院専用のフッ素製剤を塗布いたします。

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